その顔は嬉しそうだった。

「俺はお前が好きなんだ」

何の前触れも無く、いきなりの告白。

「私はお金出さないと言う通りにしないよ?」

完全に警戒してる。

「本気だ」

もし永原が断ったら、俺のビジネスパートナーをアキナに変えるつもりだ。

フラれた女を今後も家に上げるなんて、そんな辛い思いしたくない。

気まずくなってしまうくらいなら、パートナーを変えてしまえばいい。

しかしアキナが言う事を聞くとは限らない。

…その時は調教でもして、奴隷のように扱ってやる。

だが、永原が駄目ならアキナ…という邪な考えは必要なかったらしい。

「私も…私も純が好き」