俺はフカフカのソファーに座り、アキナの作った酒を喉に流す。

「エリカさんと仲良いですよね」

エリカと聞いて永原の顔を思い出す。

店に来ていてよかった。

すれ違いにでもなっていたら、バッグを渡せなかった。

「あぁ、まぁね」

アキナの言葉に曖昧に答える。

永原と喧嘩をした訳ではないが、何だかそんな気分だった。

「羨ましいです。こんなイケメンと仲良しだなんて」

「ハハ…。俺ってそんなにイケメン?」

酒を口に含む。

「はい!スッゴクかっこいいです。私のタイプです」

ワーオ、タイプなの。

その言葉、どこまで本気かね。