「たったひとりの家族を 失くしたあたしは、 ひとりで、この家に帰ってきたの。 でもやる気もなんも起きなくて ずっとパパの笑い声や話し声が 聞こえてた。 それで里美は死のうとしたの。 リスカでね。 でも死ねなかった。 そしたら死ぬのは怖くなったの。 だからただただ泣くことしかできなかった。 ずっと泣いて パパの書斎に行ったら あたし宛の手紙があったの。」