「優勝したら、留年なしとかそんな落ち?」




「似たようなもんだな。」




冗談交じりで言ったことがまさか本当だったとは…。




氷真は真剣に大五郎の話しを聞いている。











「それで、成績がピンチそうな氷真は真剣なわけね。」




あたしは納得したような声で言った。




「あいつは筋金入りの馬鹿だからな。」




紫音も首を縦にふっている。









「紫音はピンチじゃないの?」




「俺は別に頭悪いわけじゃねぇし。」




確かに紫音は頭が悪そうには見えない。




氷真に関しては馬鹿丸出しだが…