「そんなに重要なこととも思えないんだけど…」




「「そんなことねぇ!!」」




氷真と紫音の声がハモった。




二人とも顔が凄いことになってる。




あたしは顔をひきつらせたまま二人を見ていた。








「体育祭はな、成績がピンチな奴にとっては天の助けなんだよ!!」




氷真は鼻息を荒らしながら言ってくる。




「体育祭が成績になんの関係があるの?」




あたしはますますわからなくなる。




「目的は優勝チームに与えられる特権だよ」




紫音がわかりやすく説明してくれた。