「こんな形で真城ちゃんに会うなんて思わなかったわ。」




「俺もだ。」




風斗は愛美を片手で引き寄せる。




「真城ちゃんのこと、風雅達には…」




「言わないでおこう。きっと本人から直接聞きたいはずだ。」




「………えぇ。」




愛美は不安そうに頷く。




それを感じ取った風斗は落ち着かせるように言った。




「あいつらなら大丈夫だ。それに…」




愛美は風斗の方に顔を上げた。






「あの二人がきっと見守ってくれる。」




「そうね。」




愛美は微笑んで風斗の腕の中に体を預けた。




その光景を夜空の月と、星達だけが見ていた。