そんなあたしを風斗さんは寂しそうに見ていた。 「さぁ、今日はもう寝なさい。明日は学校行くんだろ?」 しばらくして、風斗さんが口を開いた。 「はい。」 あたしは素直に立ち上がり、部屋へと戻ろうとした。 「真城ちゃん。」 風斗さんに呼ばれあたしは振り返る。 「チャンスを逃すか逃さないかは君しだいだよ。」 風斗さんは真っ直ぐあたしを見て言った。 「………はい。」 あたしはそう言うとお辞儀をして部屋へ入った。