突然の質問に驚きながらも答える。
「じゃぁ、今日は特別にデザートでヨーグルトをだしましょう。」
康二さんはそう言ったあと周りにいた人達に向かってテキパキと指示を出し始めた。
「真城さん、部屋まで送ります。」
指示を出し終えた康二さんがあたしの方を向いて言った。
「あ、あたしも手伝います。」
「駄目です、怪我が悪くなりますよ。」
風雅に似て駄目なときはきっぱりと言ってくる。
いや、似てるのは風雅の方かも。
あたしは渋々康二さんに連れられて部屋へ戻った。
微笑んでくれた周りの人達の優しさを感じながら。