あたしが辺りを見渡していると。 野菜を切っていた一人と目があう。 あたしはとっさにお辞儀をした。 「真城さん、こんなところでどうしたんですか?」 今まで喋ったこともない人に優しく声をかけられる。 「俺が連れてきた。」 何と言おうか迷っていると先に康二さんが返事をしてくれた。 「そうですか。」 男が笑いながら言う。 「あ!!そうだ真城さん、夕御飯は何がいいですか?」 周りにいた他の人達も集まってきた。 「別に何でも…」 勢いに押されながらも何とか答える。