「どうしたんですか?こんなところで。」 「えっと…」 康二さんの質問にあたしは戸惑いながら下を向く。 「迷子ですか?」 「……………。」 図星を指されて最早何も言えない。 「部屋までお連れしますよ。」 康二さんはにこやかに笑いながら言った。 「……すいません。」 申し訳なさと恥ずかしさで更に下を向くあたし。 最後までご飯食べなかったくせに部屋まで送って貰うなんて最悪すぎる。 あたしは康二さんにバレないようにため息をついた。