それにさっきから同じところをグルグル回っている気がするのは気のせいだろうか? このままずっと迷子なったらどうしよう。 ちょっとした不安があたしの頭をよぎる。 あたしは思わずその場に座り込んでしまった。 「どうしよう。」 あたしが悩んでいるときだった。 「あの、」 後ろから声が聞こえた。 とっさに振り向くとそこには… 「えっと…確か……。」 「康二です。」 あぁそうだ、昨日の夜ご飯をつくってくれた康二さんだ。 あたしは昨日のことを思い出した。 康二さんはあたしに笑いかけてくれる。