「謝ることじゃないわ。」




愛美さんが静かに笑う。




せっかく笑いかけてくれてるのに笑い返せないなんて態度悪いな。




自分でもそう思ってしまう。




笑いかたを忘れてしまったあたしにはどうすることも出来ない。




「あ!!そうだ風雅、真城ちゃんはあたしが見ておくからちゃんと学校行きなさいよ。」




「チッ」




舌打ちしたよコイツ。




反抗期か?




風雅は立ち上がり部屋を出ようとする。




よく見るとちゃんと制服を履いている。何だかんだでちゃんと学校は行くようだ。




風雅は立ち止まるとあたしの方に振り返った。