そのには、行儀良く正座して綺麗にコの字形に並んでいる顔の怖い兄さん達。
そんな奴等が一斉にあたし達を見た。
こんな中であたしが普通に居れるはずがない。
襖の前で固まるあたし。
「何してんだ。」
繰り返しのあたしに風雅が呆れて聞いてきた。
「無理。」
「なにがだ。」
わからないのか!!
一般人のあたしがこんな中に入れる分けないだろう。
あたしは必死の抵抗で風雅を見た。
「皆、真城ちゃんを睨まないであげて、怖がってるわ。」
助け船を出してくれたのはなんと愛美さんだった。
視線がそれてあたしは安心したとばかりにため息をつく。

