「遅せぇんだよ」






かすかに聞こえた小さい頃から聞きなれた声。






全くどいつもこいつも俺より俺を分かりやがって。





バカで不器用で騒がしくて面白くて仲間思いなあいつらはきっといつまでたっても俺の中心に居座るんだろうな。






でも、そんな奴等だからこそ……







仕方ないから、












「…認めてやるよ。」








悔しいからあいつ等には言わねぇけど……







馨Side END