「なんだよ。俺が会いたくなったって言ったらおかしいのかよ。」
「「「「「おかしい」」」」」
拗ねた俺の言葉に悪びれもせず声を揃える仲間に泣きたくなった。
まぁ、女以外にこの言葉を言ったことはないから仕方ねぇ。
「会いたくなったなんて何いきなり気色悪ぃこと言ってんだ。見ろ、俺のこのつぶつぶちゃんを。オーブンに入ってこんがり焼かれて来いって言ってんのか。」
「「誰も食わないよ」」
旭は俺に制服の袖を捲って鳥肌を見せつける。旭命名つぶつぶちゃんだそうだ。
双子の真顔の突込みはきっと心の底からの本心だろう。
呆れたように笑う空良。無表情の風雅。悪戯する大と力にキレる旭。
俺の一番好きな光景がそこにはあった。