馨は怖い怖いなんて言いながらあたしから離れる。
「ここにいるのが風雅じゃなくて悪いな。」
さっきのふざけた雰囲気とは打って代わり寂しそうに微笑む馨。
「なんで風雅?」
「いつか真城の中の中心になるやつだから。」
「中心?」
「自分が生きてくなかで一番大事な奴のこと。」
「あたしの中心って風雅なの?」
「ははっ、今のはきにすんな。俺の想像だから。」
馨は少し寂しそうに笑いながら銀髪の髪を揺らす。
「まぁ、中心っつてもいろいろあるからな。家族だったり、恋愛だったり、友情だったり」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…