馨は怖い怖いなんて言いながらあたしから離れる。












「ここにいるのが風雅じゃなくて悪いな。」




さっきのふざけた雰囲気とは打って代わり寂しそうに微笑む馨。




「なんで風雅?」




「いつか真城の中の中心になるやつだから。」




「中心?」




「自分が生きてくなかで一番大事な奴のこと。」




「あたしの中心って風雅なの?」




「ははっ、今のはきにすんな。俺の想像だから。」





馨は少し寂しそうに笑いながら銀髪の髪を揺らす。





「まぁ、中心っつてもいろいろあるからな。家族だったり、恋愛だったり、友情だったり」