「知り合い?」 自分ん家じゃなくて? さらりと言う馨にあたしは首を傾げる。 すると馨は手であたしの顎をクィっと持ち上げる。 「大人の関係ってこと。」 試してみる?と耳元で囁かれた声に背筋からゾワゾワと悪寒が走る。 「あれ?ドッキっと来ないの?」 「…ある意味ドッキっとした。」 「おかしいな、俺のこのアングルから落ちない女はいないのに。」 「……いつか後ろから刺されればいい。」