「これ、お見舞い品な。」




「ありがと」




馨に差し出されたビニール袋の中にはいろんな種類のヨーグルト。




貰っておいてなんだが、どうせならスプーンもつけて欲しかった。











「ほらよ」





また目の前に出されたのはあたしが今欲しいと思ったスプーンだった。




「気が利かない店員の代わりに俺がこの家の調理場行って取ってきてやった」





そう言って笑う馨はそこら辺の女よりも色っぽい。




「そう言えば馨、学校は?」





食べ進めて行くうちにふと浮かんだ疑問を馨にぶつけてみる。






「あぁ、俺ついさっき起きて、そんまま知り合いん家から出て来たから今日は休みな。」