いっそのこと、おもいきり責めてくれればよかった。 自分がこんな怪我をしたのは、俺のせいだと責めてくれれば… 少しはましだったかもしれない。 だが、彼女がそんなことをするような性格じゃないことは短いながらも共に過ごしてきた期間で十分すぎるほど知っている。 それでも、許さないでほしいという思いとは裏腹に… 傷だらけの彼女が『ただいま』と… そして小さな微笑みをくれたことに安心を覚えたのは確かだった。