部屋につき風雅はあたしをベットへと運ぶ。
元から自分の部屋ではないに懐かしい気持ちになってしまう。
ゆっくりとあたしをベッドにおろし毛布までかけてくれる風雅の手つきはとても優しい。
「少し休め。目が覚めたばかりで無理をさせちまっただろう。」
小さく顔を歪める風雅。
無理をしたつもりはなかったが、今までの監禁生活の解放からか、すぐに睡魔が襲ってくる。
今あたしが見る風雅は、いつもの威厳ある雰囲気と違い少し何か後悔のような切なさを出している。
しかし、それは寝ぼけたあたしが見たただの幻覚だったのかもしれない。
その事を確認する暇もなく、あたしは意識を手放した。

