「さぁ!今日から一週間真城ちゃんは絶対安静よ!」
先程の雰囲気はどこへやら、愛美さんは両手をパンッと叩くと笑顔でいい放った。
一週間も絶対安静なんてやりすぎではないだろうか?
「あの、あたしは大丈夫ですよ?」
「駄目よ。嫁入り前の女の子の体に傷なんて残せないわ。」
愛美さんの笑顔を前にして、どう反抗しようというのか。
屈託ないその笑みにあたしは何も言えなかった。
「康次、栄養のあるものをお願いね。」
「はい!」
康次さんは勢いよく返事をしたかと思うとキッチンの方へと行ってしまった。
「風雅、あんたはちゃんと真城ちゃん部屋に連れて行きなさいよ。」
「わかってる。」
風雅はそう行って歩き出す。
後ろからは後でお見舞い行くからねー!と愛美さんの声が聞こえてきた。

