「真城ちゃん!!」 焦ったような声と共に息を切らした愛美さんが駆け寄ってくる。 後ろには心配そうな顔をした康次さんたちの顔。 「ご迷惑かけてしまってすいません。」 あたしは静かに謝罪する。 「迷惑なんてあるわけないじゃない!!でも…無事でよかったわ。」 愛美さんは自身の白くて綺麗な手をあたしの頬に添えた。 包帯が巻かれている頭やガーゼが貼られている頬を撫でる。 「……本当に……無事でよかった。」 嬉しさと本の少しの哀しみが混じった声だった。