炎神メンバーが去りこの部屋にはいつもの懐かしき顔ぶれ。
よく考えたら皆に会うのは二週間ぶりなんだ。
そう思うと何故だか落ち着かなくなり無意識に視線を泳がす。
「ったく、いつもいつも嵐みてぇな奴等だな。」
旭がドカッとソファに腰を降ろす。
「まぁ、いぃじゃねぇか。これで黒沼も昌人達には手を出さないだろうし。」
馨は笑いながら言う。
「黒沼は逃げられたし、どこにいるかわからない今、俺らも手は出せないね。下手に探れば別の族との抗争になりかねない。」
と言うことは、あたしは姫を続行ということか。
あたしは心のなかで呟く。