「君が仲間になると言うなら俺達や君の入る炎神も全力でそれに応えることができる。だから修人、君の力を貸してくれないか?」 静かに囁かれるその声に耳を傾けているのはあたしと修人、そして風雅だけだ。 修人はそっと目を閉じて深呼吸をする。そして開かれた瞳は新たな決意が込められていた。 「………よろしくお願いします。」 はっきりと力強く放たれた言葉。 自分を認めてくれた者達に対する感謝と敬意を表すお辞儀。 その瞬間から、高嶺修人は黒蛇副総長という肩書きを捨てたのだった。