「…修人。」 あたしは修人の名を呼ぶ。 もしあたしがあの時突っ走らなかったら修人や昌人は黒沼から自由になれてたかもしれないのに。 あたしが… 「真城、お前が気にすることじゃねぇよ。」 あたしの考えを読み取ったかのように修人はあたしに言葉を発する。 「あの時のお前の判断は正しかった。俺も自分がしたことに後悔なんてしてねぇ、むしろ俺の中のなにかが変わったんだ。ありがとな…真城」 修人はあたしの頭に手を置いて笑う。 あたしはそれに頷くだけだった。