日に焼けた肌、一人はトレードマークの帽子にもう一人はキリッとしてクールそうな顔つき。 二人とも、背中にはテニスバック。 「昌人!?勝広!?」 あたしはソファーから立ち上がり二人のもとへ走る。 「「真城姉ちゃん!!」」 二人は同時にあたしに抱きついてくる。 「どうしてここに?」 「旭兄ちゃんに誘拐された!!」 「旭…」 勝広の言葉を聞いたあたしは旭を睨む。 「んなことするわけねぇだろ!!勝広!!勝手なこといってんじゃねぇ!!」 旭は一生懸命誤解をとこうとしている。