「どうゆうこと?」 あたしはついに二人の話の間に入った。 「抗争でごった返している間に黒沼が姿を消したんだ。」 「ちゃっかり俺を痛め付けてからな。」 空良の説明に修人が口を出す、それでも空良は気にせずに話を続ける。 「裏口が開いてたからそこから逃げたんだろうけど見つからなくてね。今も全力で探してるんだ。」 だから黒沼のことを知ってる修人なら場所も知ってると思った訳か。 あたしは自分で納得する。 「何にせよ、あいつを野放しにするのは危険ってことだよ。」 大に言葉にあたしは黙り込む。