どっこいしょと親父臭いセリフと共に座る修人。
修人はじっと風雅を見据える。
「単刀直入に言う…黒沼はどこに逃げた。」
風雅の言葉にあたしはただ驚く。
「悪いが知らない。」
「あいつの一番近くにいたお前が知らない訳ないだろ。」
「本当に知らない、あいつは自分の考えを決して他人には言わない、だからこそ、一人で行方をくらませることが出来たんだ。」
「それを俺らが信じるとでも?」
「信じるか信じないかはお前らの勝手。俺がお前らに嘘をついたとこで、もう何のメリットもない。」
風雅と修人は二人だけで話を進めている。

