コンコンッ 扉がノックされ緑の頭をした人が入ってきた。 「失礼します。」 お辞儀をして頭上げた緑頭と目が合う。 あたしは挨拶の意味で頭を下げる。 驚いたような顔をした緑頭はさっきよりも深く頭を下げてきた。 「どうした。」 空良の問いかけにはっとしたように言葉を出す緑頭。 「あっあの元黒蛇の副総長が来ました。」 「通せ。」 風雅の言葉に頷き部屋を出ていく緑頭。 黒蛇の副総長… 思い出すのは捕まっていた二週間の間あたしの側にいてくれた人。