あたしは一呼吸おいて口を開いた。 「黒蛇はどうなったの?」 「潰した。」 風雅から返ってきた言葉に空良が説明を加える。 「たしかに黒蛇は潰したけど、ちょっと厄介なことが起こってね。」 「厄介なこと?」 またもや胸に不安がわいてくる。 「そのことについては皆が集まり次第話すよ。」 皆という言葉を聞き、思い出される銀髪と赤髪。 「馨と旭は?」 まさか大怪我をおったんじゃ? 「あぁ、あいつらはただのお使い。」 あたしの不安とは逆に空良から軽く出てきた言葉に安堵する。