風雅はあたしをゆっくりと抱き起こす。




お姫様抱っこの状態だ。




恥ずかしいけれど、風雅は優しくあたしの体が痛まないように運んでくる。







そして扉を潜るとそこはいつもの幹部部屋だった。








幹部部屋の奥に扉があって気になっていたが入ったことはなかった。



どうやら扉はあの部屋に繋がっていたようだった。









「「真城――!!!」」




一番最初に気がつき食い付いてきたのは大と力だった。




このまま突進してくるかと思い構えれば空良の注意で免れた。






風雅はあたしをソファーにおろす。