「治るまで入院してもいいがここからだと学校は遠くなるが…」 「いえ、そこまでしてもらう必要はありません。あたしは大丈夫です。」 あたしは秋人さんの提案をきっぱりと断った。 「だが…」 「なんとかなります。右手もありますし。」 あたしは自分の右手をヒラヒラさせる。 「ならさ、誰かの家に泊まればいいじゃねぇか!!」 旭が得意そうに言ってくる。 「はぁ?」 あたしは旭を見る。 「だから、肩が治るまで誰かの家に居候しろよ。」 「そこまでしなくてもいいって。」 あたしは断ろうとした。