「……っな!!」




「………っ!!」






その光景にその場にいた全員が目を見開いた。






「…なんで。」




そこには黒沼を背負い絞めする修人の姿があった。







「テメェ!!何してやがる!!」




黒沼が怒鳴り散らしながら修人を振り払おうとする。








「真城行け!!」




苦しそうに顔を歪めて言う修人。




「でも、修人…」




「いいから行け!!」





こうしている間に黒沼はずっと暴れ続けている。



修人とそんなに長く押さえていられないだろう。






「今まで付き合わせちまって悪かったな。」




修人はそう言って笑った。