「なに?まさか今まで無傷ですんでたと思ってんのか?」
風雅の威厳に押されつつも馬鹿にした態度は変わらない。
それどこか酷くなっていく。
「まぁ、この女が説教じみたことほざくからしかたねぇよなぁ。」
黒沼はあたしの腕を離し勢いよく左肩を掴む。
「うぁぁっ…っ!」
耐え難い痛みにあたしはその場に座り込む。
「「真城!!」」
「真城ちゃん!!」
皆の声が聞こえる。
だが今はその声に答えることが出来ない。
黒沼は愉快そうに笑い声を出しながらあたしを無理矢理立たせる。
目の前がくらくらしてきた。
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