風神Ⅱ





そしてついに男達がつくった道が終わり目の前には懐かしい黒髪。





黒い特効服に身を包み、彼の一歩後ろには真剣な顔で横に並ぶ幹部。












「……皆。」





まだ一週間ちょっとだというのにとても懐かしい気持ち。




そして助けに来てくれたという驚きの気持ち。



黒沼は風雅達と50mほど差を開けて止まった。






風雅はあたしを見つめていた視線を黒沼に向けた。




しかしあたしに向けたのとは違う驚く程冷たい表情で。











「真城を返してもらおう。」





「ハッ!素直に渡すと思ってんの?」




黒沼の馬鹿にした表情、しかし風雅の表情は動かない。