「…気に入らねぇな。」




その言葉と共にあたしのお腹に激痛がはしる。




「………っう゛…ゲボッ」




何度くらってもこの男の蹴りは痛い。




黒沼は今度は無言で横たわるあたしを何発も蹴りつける。




体中にありえない程の衝撃を受けながらせめて受け身をとろうと体を丸める。







だがその事により黒沼の蹴りがあたしの左肩に入った。








「……う゛、あ゙ぁ゙!!」




左肩に走る尋常じゃない痛みに肩を抱きながら転げ回る。







「はっ、なにお前、肩ケガしてんのか」




黒沼はいいことを知ったとでもいうように笑みをもらす。





だが今のあたしにとっては悪魔にしか見えない。