ゆっくりと近づいてくる黒沼。




それと共にあたしの恐怖もよみがえってくる。







「姫さんよぉ、あいつらが気に入る位なんだからそれなりのもん持ってんだろ?」




馬鹿にするようにして黒沼はあたしの目の前に座り込む。








「……なに、言って…」




「黒沼、やめ「てめぇは出ていけ。」




黒沼は修人の言葉を遮る。




「出来るわけないだろ!!」




修人の怒鳴り声に黒沼の眉がピクリと動く。




このままじゃまずい。











「修人。あたしは大丈夫」




また修人が殴られてしまう。そうおもったあたしは修人に声をかける。




あたしの言葉を聞いた修人は苦しそうな顔をして部屋から出ていった。