「迎えに来てるのは家から少し先に行ったところでしょ。なんでマンションだって知ってるの?」 あまり家を見られたくないあたしは家から少し離れたところで待っててもらっていた。 風雅はいつもあたしを送っているからわかるとしても、 風雅以外が知ってるのはおかしい。 あたしはじっとみんなを見る。 「…真城が昌人達に会いに行く時に見たんだよ。」 力が勘弁したように答える。 「あんな最初から見てたの。」 「ゴメン…。」 はぁ。 あたしはため息をつく。