風雅の腕の中、あたしは無意識に風雅の背中に手を伸ばそうと…




バンッ!!




「「真城ー!!」」




勢いよく大と力が病室のドアを開けて入ってきた。




「お前らもう少し静かに入れよ。病室だぞここ。」




「真城ちゃん、大丈夫?」




「真城ー。王子様がきてやったぞ。」




その後から旭、空良、馨が入ってきた。




「「…………。」」




「どうしたの?二人とも黙りこんで。」




空良は不思議そうにあたし達二人を見ていた。




他の皆もだ。









あ、危なかった…





大と力が入ってきた瞬間、とっさにあたしは風雅から離れた。