「そんじゃ、そろそろ行くかな。」 よっこらせとジジイみたいな言い方をして立ち上がる修人。 あたしはそれをじっと見守るだけ。 何時もならそのまま修人が出ていくだけだったがこの日は違った。 扉の前でじっとしたまま動かない修人。 「どうしたの?」 しびれをきらしたあたしが話しかける。 修人はこちらを見ないままポツリと言葉を発した。 「近いうちに、うちの総長がお前の顔を拝みにくる。」 その言葉にあたしは一瞬固まる。