鍵を開けて入ってきた修人と目が合う。 「…暇。」 あたしは下から修人を睨むようにして言い放つ。 「恋愛漫画でも持ってきてやろうか?」 「そんなもん持ってきて目キラキラさせながら読むと思ってんの?」 「………思わねぇ。」 「だったら最初から言うな。」 「なんで人質のお前が上から目線なんだよ。」 修人は苦笑いしながらあたしの前にパンを置いた。 あたしは小さくお礼を言いながらパンを口に運ぶ。 あたしがパンを食べている間、修人は煙草を吸いながらどこか遠くを眺めていた。