「…あの。どうかしました?」 秋人さんの様子がおかしいと思いあたしは声をかける。 「…あ、あぁ。真城ちゃんか。いい名前だね。」 「ありがとうございます。」 秋人さんの焦った様子が少し気になったがあまり深く考えなかった。 「真城ちゃん。左肩の調子はどうだい?」 ここで初めて医者としての言葉を聞いた気がした。 多分これは気のせいではない… 「利き腕じゃないなら生活に支障はないと思うが…」 「あ、あたし左利きです。」 「「「「「「は?」」」」」」 秋人さん以外の声が綺麗にハモった。