そんな焦ってフォローを入れるなくてもいいのに。
あたしは黙って秋人さんと旭のバカバカしいコントを見ていた。
…数十分後…
無事にコントが終わり、秋人さんはさっきまで風雅が座っていた椅子に座っている。
「いやぁ、恥ずかしい所を見せてしまったね。」
秋人さんが笑いながら言う。
後ろの方では旭が機嫌悪そうに腕組をしている。
「君、ましろちゃんって言うんだね。漢字はどう書くんだい?」
突然の質問にあたしは少し焦る。
「えっと…真実の真に、お城の城で真城です。」
漢字を言ったとたん、秋人さんはびっくりしたような顔で固まる。

