―――――




「いやぁ、真城があんなに足が早いとは!」




「最後の追い上げヤバかったな!!」




「俺興奮しちゃったよ!!」




旭と大と力は上機嫌だ。




その中でも旭は優勝に近づいたと言ってテンションが上がりまくりだ。




「さっすがあたしの真城ちゃん!!」




さっきからずっとあたしに抱きついて離れない水埜さん。




「だから言っただろ!!真城は猿並みに早いって!!」




馨の嫌みも今のあたしには何も感じなかった。




さっきから皆の言葉が他人事のようであたしはじっと座っているだけだった。




自分がとった行動になんとも言えない気持ちがつのる。