「去年、風雅のファンクラブが撮った写真横流ししてもらったから持ってきてやるよ。」
気になる単語がいくつか出てきたが気にしないようにしよう。
「楽しみにしとく。」
あたしはそう言って馨から視線を外した。
借り物のメンバーが出てきた、その中には勿論風雅も入っている。
周りの女子からアイドル並の歓声を受けた風雅はもの凄く機嫌が悪い。
不機嫌顔のままスタートラインにつく風雅。
そしてそのままスタートを切った。
誰が一番早いかなんて考える暇もなく風雅は先頭を切っていく。
用意された箱に手をいれ出たお題を見たとたん風雅は固まった。
そして次々と他の選手もお題を引いていく。

