「大体さ、風雅を上にしなかっただけでも当たりがたく思えよな。」
大が拗ねたように言った。
「そうだよ!風雅が出たら余裕勝ちだったからもうちょっとスリルを味わいたかったのに…」
「「つまんなかったなー」」
「んだとゴラァァァァ!!!」
せっかく鎮火しかけてた火にまた油入れやがったこの双子。
旭は全力で大と力を追いかけている。
空良は怒る気力もないらしい。
馨は馨で良い足した子を見つけたと言って眺めている。
水埜さんも笑いながら追いかけっこを見ている。
風雅は知らん顔でお昼寝タイムだ。
こいつ。家でもずっと寝てるくせに。

