何だか凄く緊張した面持ちで運動場を見ている。
「水埜さん、なんで救護のテントはあんなに緊張してるんですかね?」
水埜さんはあたしの視線を追ってテントを見た。
さらりと出てきた水埜さんの言葉は恐ろしいものだった。
「この騎馬戦一番怪我人が出る競技だから死人が出ないように祈ってるのかもね。」
水埜さんはあははと冗談のように言った。
「…………。」
笑えない。
死人が出る競技ってどんだけ危険なんだよ。
そんな危険をおかしてでも成績がヤバいのか。
改めてこの学校のヤバさを知った瞬間だった。
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