風神Ⅱ





「目元や口元が旭に似てますね。」




あたしの言葉に旭が勢いよく振り向く。




「似てねぇ!!どこ見てんだ!!」




旭の必死な顔にあたしは若干押されぎみになっていた。




「よく見てる姫さんじゃないか!!あんまり気づかれないんだけどな!!」




白衣の男が笑いながら言う。




「姫さんじゃなくて真城だ!!ちゃんと覚えやがれ!!」




「旭、失礼だぞ。」




旭の言葉使いを空良が注意する。




どういうことがあたしは全くわからない。
頭の中には?がいっぱいだ。




その間も二人は言い合いをやめない。




そろそろこの二人のコントを見るのも飽きてしまった。