「目元や口元が旭に似てますね。」
あたしの言葉に旭が勢いよく振り向く。
「似てねぇ!!どこ見てんだ!!」
旭の必死な顔にあたしは若干押されぎみになっていた。
「よく見てる姫さんじゃないか!!あんまり気づかれないんだけどな!!」
白衣の男が笑いながら言う。
「姫さんじゃなくて真城だ!!ちゃんと覚えやがれ!!」
「旭、失礼だぞ。」
旭の言葉使いを空良が注意する。
どういうことがあたしは全くわからない。
頭の中には?がいっぱいだ。
その間も二人は言い合いをやめない。
そろそろこの二人のコントを見るのも飽きてしまった。

