風神Ⅱ





「真城ちゃんと風雅、いい感じねぇ」




気がつくとすぐ後ろに水埜さんが立っていた。




「そう…ですか?」




「そうに決まってるでしょ!!真城ちゃん、もう惚れちゃったとか?」




水埜さんは嬉しそうに聞いてくる。




「それはないと思いますけど…」




あたしは首をかしげた。




だいたい好きという気持ちがわからない、仲間を思う気持ちと何が違うのか。




仲間と言う気持ちもあまりわかっていないのかもしれないが。




あたしはじっと水埜さんをみた。