「………ありがとう。」




何故理由を言うのか自分でもわからなかったがとりあえず言っておいた。










「水埜惜しかったな。」




空良は水埜さんに話しかけていた。




「別に、真城ちゃんになら負けても悔しくないわよ。」




「水埜も十分速かったよ。」




「ありがと。」







水埜さんと空良の周りに甘い雰囲気が漂っているのは気のせいだろうか。




「おい!あいつらいい雰囲気じゃねぇか!?」




旭が声を小さくして聞いてきた。




どうやらあたしだけではないらしい。